コロラド川

アメリカで最も危機に瀕している川を行く

アメリカ南西部のライフライン

アメリカで最も危機に瀕している川

  • 写真: Paxson Woelber

    600 万年の歴史

    コロラド川は、600 万年もの年月をかけて地球上にその姿を刻み込んできました。コロラド州のロッキー山脈からメキシコのカリフォルニア湾まで、1,450 マイル(約 2,330 km)の距離を流れながら、アメリカ西部の乾燥地帯でライフラインとなっているコロラド川。2 か国、7 つの州、9 つの国立公園を結び、3,600 万の人々と絶滅の危機に瀕した野生生物の生命を潤しています。何百万人分もの灌漑、給水、水力発電を支えている川ですが、水の過剰消費や時代遅れの管理体制により、消滅の危機にさらされているのです。

  • 写真: Peter McBride

    消滅の危機

    せき止め、迂回、取水ともにその量で世界の上位に名を連ねるコロラド川。過剰取水のために、メキシコのカリフォルニア湾に到達する頃には干上がってしまいます。こうした理由から、2013 年には American Rivers の「アメリカで最も危機に瀕している川」に選ばれました。水量が減少した原因には気候変動や人口の増加も挙げられますが、最大の要因は時代遅れの水管理にあります。水の過剰消費のため、このままでは、川に依存する生命や環境、産業など、すべての需要を満たすことは不可能です。コロラド川の深刻な危機により、レジャー産業や水の供給、野生生物の生息地も危機的な状況に追い込まれています。詳しくは、American Rivers のウェブサイトをご覧ください。

  • コロラド川を救う

    Google マップ チームは American Rivers と協力して、コロラド川のストリートビューを作成しました。360 度の画像でパウエル湖からミード湖まで川下りを楽しんだり、川に沿ってグランド キャニオン国立公園を眺めたりしてみましょう。長さ 450 km にも及ぶ水流を下ることや、渓谷の赤茶色の岩壁に沿って 5 つのトレイルを進むこともできます。今回の American Rivers との提携により、コロラド川はストリートビューに保存されますが、危機に瀕した川を長期にわたって保護し、回復していく取り組みについても、American Rivers のウェブサイトでぜひご覧ください。

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